スポーツ障害
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腰椎分離症
小学生低学年から高校生までのスポーツ活動を活発に行っている時期に発症しやすい病気です。腰の骨(腰椎)の疲労骨折によって腰痛などの症状がおこります。
活動時だけでなく平常時でも痛みがおこるケースがあり、その場合はスポーツだけでなく日常生活にも支障をきたしてしまいます。
主な発症原因としては下記の2点があげられます。
①使い過ぎ(オーバーユース)
②下半身の柔軟の不足、筋力不足
身体ができてないため、スポーツのストレスに骨が耐えきれずに、割れて(疲労骨折)しまうのです。
子どもの1週間以上続く腰痛は、脊椎専門医へ相談してください。
原因、診断
腰骨の後ろの突起状の骨同士をつなげている部位が疲労骨折をおこします。
少しずつ悪化するため、初期はレントゲン写真ではわからないことがあります。
早期診断のため、MRI検査を行う必要があります。
治療
運動を継続しながら治療する。
医療機関ではスポーツ活動を中止を指示する事が多いですが、当院の治療方針は出来るだけスポーツを休止せずに治療を継続して早期に治癒を目指します。
治療は、
- 運動療法(リハビリテーション)
- 全身を含めたストレッチ
- 腰腹周囲の筋力強化
- 装具療法
専用のコルセットを着用します - 超音波療法
骨折した骨の治療を促進させます
分離症用コルセット
背中側がプラスチック製の専用コルセットです。
症状に応じて、スポーツ用コルセットと使い分けることにより、できるかぎりスポーツへの復帰と再発の予防をします。
詳しくは医師よりご説明をいたします。
成長期の肘障害
野球の投球、テニス、バレーボールのサーブなどの動作で肘に過度な負担がかかることによりおこります。成長期は骨や軟骨がおとなに比べて弱いため発生します。
原因
原因として、
①使い過ぎ(オーバーユース)
②柔軟の不足(体幹、下半身)
③誤った投球フォーム
繰り返しの動作で、肘にかかるストレスに骨が耐えきれずに障害がおこります。
治療
治療は、
投球、サーブなどの動作の制限
原因のスポーツ活動などは1~3ヶ月程度中止します。
無理せずしっかり休むことが、早期復帰に大切です。
当院では、
- 運動療法(リハビリテーション)
専門スタッフにより、
- 全身を含めたストレッチ(体幹、下半身を中心)
- フォームチェック
正しい肘の使い方をおぼえていただき、再発を防止します。
- 超音波療法
障害のある骨、靭帯を早期に修復させます。
骨折、靭帯損傷の治療機器として、SIGMAX社超音波治療器「アクセラス」を使用しています。
1回20分で痛みもほとんどありません。
従来の患部にあてる電気治療ではありません。
科学的根拠に基づいた低周波超音波パルス(LIPUS)治療ですので、ぜひ医師にご相談ください。
膝の障害
全てのスポーツの基本動作といえる、「走る」「跳ぶ」という動作を繰り返しおこなうことで、膝に痛みが生じてくることがあります。
原因
原因として、
①使い過ぎ(オーバーユース)
②下半身の柔軟の不足、筋力不足
③10代は骨の成長と筋力のアンバランス
④膝のかた(X脚、O脚、扁平足など)
⑤不適切なシューズ
⑥練習、指導の技術的な問題
代表的な病名
- 大腿四頭筋腱炎
- 膝蓋靭帯炎
- 鵞足炎
- 腸脛靭帯炎
足の障害
全体重がかかる足は、スポーツ等で負担がかかることによって、慢性的な痛みをともなう障害が多く発生します。陸上競技、サッカー、バスケットボールなどのランニングやジャンプを繰り返しするスポーツに多くおこります。
原因
原因として、
①使い過ぎ(オーバーユース)
②足の柔軟の不足、下腿の筋力不足
③扁平足
④使用する靴の不適応
⑤競技環境(固い地面、床など)
足は縦横のアーチ(土踏まず)形状が靭帯でつくられており、それを筋肉と腱が補強する構造です。
スポーツにより衝撃を繰り返し受けることにより、骨や軟骨、靭帯や腱に障害がおこります。
膝、足の障害の治療法
- 運動療法(リハビリテーション)
- 下半身を中心に全身を含めたストレッチ
- 装具療法
- 膝サポーター、足底板(靴の中敷き)の使用
- 超音波療法
- 障害部位の修復の促進
予防が大切です。
①スポーツ前のストレッチング
②スポーツ後のアイシング
③足にフィットしたシューズおよび患部のサポーターの使用