再生医療
- HOME
- 再生医療
PRP(多血小板血漿)治療による再生医療(※)
(※)「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」において、当施設は再生医療提供機関(「再生医療等提供計画(第2、3種)」)です。
- 特定細胞加工物施設許可番号 FC4180003
- 第2種
変形性ひざ関節症を含む関節内投与(計画番号PB4180006)
https://saiseiiryo.mhlw.go.jp/disclosed_plan/index/2 - 第3種
腱、靭帯、筋肉等の関節外投与(計画番号PB4180030)
https://saiseiiryo.mhlw.go.jp/disclosed_plan/index/3
再生医療は、誰もが生まれながらにして持っている「自然治癒力」を利用した治療法です。
その中の1つであるPRP(多血小板血漿)療法があります。
PRPとは、Platelet-Rich-Plasm(多血小板血漿)を略した名称です。
血液中の成分の1つである血小板には、壊れた細胞を直す働きや組織を修復・活性化させる働きもあり、PRP療法は人体の修復反応を再活性化・促進させて、「治る力」を引き出す治療法です。
PRP療法の対象症状
スポーツのケガや加齢からくる慢性的な病気等で、
- ☑️繰り返す痛み、慢性化した症状
- ☑️早期に復帰したい方
- ☑️今までの治療を受けたが治らない
- ☑️薬剤アレルギー、ドーピングの心配がある
- ☑️手術は避けたい
対象となる傷害)
- 肩腱板損傷
- 野球肩、野球肘
- テニス肘、ゴルフ肘
- 手関節TFCC損傷
- 腰痛(腰椎椎間板症)
- 膝半月板損傷
- ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)
- アキレス腱炎
- 足底筋膜炎
靭帯損傷、難治性の肉離れ など
APS(次世代PRP)療法とは?
PRP療法の中でも、特に「変形性ひざ関節症」に特化したものがAPS療法です。
APSは血液からPRPを分離し特別な加工を加えることで、「変形性ひざ関節症」の治療に有効といわれる成分を高濃度に抽出し、組織の治癒のみだけではなく、痛みの改善、炎症の抑制などの効果が得られます。
「変形性ひざ関節症」に対するAPS/PRP療法の比較
APS | PRP | |
---|---|---|
抽出物 | L-PRP抽出液 (自己タンパク質溶液) |
L-PRP (高白血球多血小板血漿) |
炎症抑制効果 成長因子 |
||
効果 |
これまでの変形性ひざ関節症の治療では、大きく分けると、
- 軽度なら運動療法や薬物療法による保存療法
- 重度なら手術療法(人工関節)
が行われています。
軽度であれば運動療法や減量、消炎鎮痛薬(内服薬・貼付薬)で様子を見ることができますが、その後、病気が進行してくると、ひざ関節内にヒアルロン酸を注射をする治療がよく行われます。
さらに進行した場合は、手術療法(人工関節)となります。
そこで第3の治療法としてバイオセラピー療法があります。
バイオセラピーとは自分や他人の細胞や血液由来の成分を使い、病気の治療や傷んだ組織の修復を行う新しい治療法です。
バイオセラピー療法の1つであるAPS療法は、保存療法と手術療法の間にある治療法で、関節内の炎症・痛みを改善し、軟骨破壊の抑制が期待されます。
変形性ひざ関節症では、軟骨の破壊成分を作り出す炎症性サイトカイン(IL-1,TNFα)という悪いタンパク質の働きが活発になっていますが、私達の体の中にはこの働きを抑える良いタンパク質(IL-1ra他)も存在しています。
APSとは自己タンパク質溶液Autologous Protein Solution の略称で、自分の血液から炎症を抑える良いタンパク質と軟骨を守る成長因子を高濃度抽出したものです。
APS療法は血液からPRP(多血小板血漿)を分離し特別な加工を加えることで、悪いタンパク質が過剰に存在する関節内に、良いタンパク質が豊富なAPSを注射し、炎症バランスを改善する次世代PRP療法です。
ご予約から治療までの流れ
Ⅰ.受診のご予約
再生医療(PRP療法、APS療法)は完全予約制(当日治療を希望の方のみ)となっています。
※医師と相談した上でご判断される方は、予約制ではありませんので保険証を持参の上受診して頂きます。
電話(0565-71-5050 0565-71-5050 診療時間内でお願いします)にてご連絡下さい。
Ⅱ.問診・カウンセリング
当日は、患部の症状を診断します。必要に応じて、X線写真、超音波検査、MRI等をおこない治療内容や注意事項について医師、看護師からご説明いたします。
初診時に当該患部のX線写真、MRI、CTスキャン等の画像写真データがありましたらご持参下さい。
※症状、患部の状態によってはPRP/APS治療ができない場合もありますので、ご了承下さる様お願いします。
Ⅲ.治療
PRP/APSは患者さんご自身の血液を約55ml採取し、採血した血液からキット(※)を用いてPRP/APSを抽出します。その後、抽出した血液を患部に注射します。
※ジンマーバイオメット社製 GPSⅢシステム/APSキット
https://www.zimmerbiomet.com/ja/corporate/news/181005.html
- STEP1. 採血
26ml~55mlの血液を採取します。 - STEP2. 血液を装填
遠心分離機の専用ボトルに採取した血液を装填します。 - STEP3. 遠心分離
3200rpmで遠心分離を行います。 - STEP4. PRPの抽出
専用のチューブでPRPを抽出します。 - STEP5. 患部への投与
患部へPRPを注射で投与します。治療は日帰りで終わります。
Ⅳ.治療後の注意点と副作用
治療当日は、激しい運動や飲酒、刺激が加わるようなことは控えてください。治療部位の感染を防ぐために、当日の入浴はお控えください。
施術時、患部への注入には痛みを伴います。
施術後数日間、治療部位に腫れ・痛み・熱感が出ます。
場合によっては1週間程度続くことがあります。
また採血部位・治療部位に皮下出血が起こる場合があります。
患者様ご自身の血液を使用するため体調や年齢などに左右され、場合によっては安定した効果が出にくいといった欠点があります(治療効果・効果の持続期間には個人差があります)。
費用について
PRP/APS療法は、自由診療にてご提供をしております。
費用については保険適応外となります。
- PRP 筋・腱・筋(再生医療3種) 110,000円(税込)
- PRP 関節(再生医療2種) 110,000円(税込)
- APS 関節(再生医療2種) 330,000円(税込)
※クレジットカード(VISA、Mastercard)も使用可能です。
まずはお気軽にお電話下さい。
- 0565-71-5050 0565-71-5050
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8:30~12:00 | |||||||
15:30~19:00 |
▲・・・14:00~17:00
午後の診察、リハビリ受付時間は、18:45まで(土曜は16:45まで)
※午前診療時間内で、混雑の状況により初めての患者様の制限をすることがあります。
その場合は午後(または後日)の診療を優先的にお受けさせて頂きます。
休診日:木曜日・日曜日・祝日
よくある質問
どういった症状の患者さんにPRP/APS療法が有効ですか?
全ての患者様が対象です。今までの治療で効果改善がない方や、手術治療以外ないと診断された方でも効果が期待できます。靭帯の損傷、関節の痛みには、スポーツ選手から加齢による変形などの幅広い症状に対して有効です。
PRP/APS療法は安全ですか?
PRP/APS療法はご自身の血液を利用しているため安全性も高く、来院当日に受けられる治療法です。
APS療法でひざ関節症は治りますか?
APS療法は関節の痛みや炎症を改善することを目的とした治療です。炎症を抑えることで、関節内の軟骨破壊や膝の痛みを軽減することが期待されます。
APS療法は何回すればいいのですか?またどのくらいから効果が得られますか?
当院で使用していますのは、ジンマーバイオメット社(https://www.zimmerbiomet.com/ja)の製品です。海外の治療報告によれば、APSを1回注入で充分期待できる効果が得られ、約1週間程度で疼痛の軽減が実感できると報告されています。
APS療法後は通常通りに活動してよいのでしょうか?
治療後当日より日常生活に特に制限はありません。治療後8週間程度より徐々に運動開始が推奨されます。
APS療法の有効期間はどれくらいですか?
海外の治療報告によれば、約24ヶ月続くことが報告されています。
メディア掲載
- 「はつらつ元気 9月号」に当院のAPS(次世代PRP)療法が掲載されました。
- 「ランニングマガジン 2020年1月号」に当院のPRP療法が掲載されました。
- 「Number」(1017 2021年1月7日号)に当院のPRP/APS療法が掲載されました。